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機能訓練とは?デイサービスでの実施内容と個別機能訓練加算の算定要件を徹底解説

By お役立ちコラム, 介護, 介護現場運営ノウハウ

デイサービスで「機能訓練」を担当していると、リハビリとの違いや個別機能訓練加算の算定要件、計画書の書き方で迷う場面が多いはずです。本記事では、機能訓練の定義から具体的なメニュー、加算の整理、PDCA(Plan・Do・Check・Actの4段階)の回し方までを介護現場の実務目線でまとめます。

この記事でわかること

機能訓練は「生活機能の維持・向上」を目的とした自立支援の中核

介護保険上の定義、機能訓練指導員の役割、通所介護での位置づけまで整理します。

デイサービスで実施できる機能訓練のメニューと提供方法

個別・集団・在宅環境調整からテクノロジー活用まで、目的別の具体メニューを紹介します。

効果測定・記録・加算算定をつなぐPDCAの実務手順

評価指標、計画書、モニタリング、LIFE活用までを現場目線で解説します。

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機能訓練は自立支援を目的とする

機能訓練は「歩く・食べる・トイレに行く」といった日常生活動作を、できるだけ自分の力で続けられるように支える取り組みです。単なる筋トレや関節運動ではなく、利用者の生活そのものに紐づいた目的を持って行う点が特徴です。

目的と対象者を明確にする

介護保険分野における機能訓練の目的は、日常生活に必要な身体機能の低下を防ぎ、維持・向上させることです。対象は要支援・要介護認定を受けた高齢者が中心で、脳卒中後遺症、整形疾患後の機能低下、廃用症候群、認知症に伴う活動性低下など、原因も状態像も多様です。

現場でつまずきやすいのは「対象者の生活課題を抽出しないままメニューを当てはめてしまう」ケースです。例えば「下肢筋力低下」という記述だけでは、買い物に行けないのか、トイレに間に合わないのか、状況がわかりません。「何のために、どの動作を、どこまでできるようになりたいか」を本人と一緒に言語化することが出発点になります。

ポイント
機能訓練の対象は「機能低下のある人」ではなく「生活で困っている人」です。アセスメント段階で生活課題を具体的に拾える事業所ほど、計画書の質も加算の安定算定にもつながります。

法的枠組みと制度上の違い

通所介護(デイサービス)は、自立支援と生活機能の維持・向上を目的としたサービスとして介護保険法に位置づけられています。機能訓練はその中核業務の一つであり、運営基準上も実施が求められます。一方、医療保険下のリハビリテーション(疾患別リハ等)は医師の指示と疾患・期間の縛りがあります。

項目機能訓練(介護保険)リハビリテーション(医療保険)
制度介護保険医療保険
実施主体機能訓練指導員医師の指示下のPT・OT・ST
期間の縛り原則なし(継続的支援)疾患別に標準的算定日数あり
計画の仕組み個別機能訓練計画書・ケアプランリハビリ実施計画書・総合実施計画書

なお「医療保険=機能回復、介護保険=生活維持」と目的で二分されることがありますが、実際には両者とも生活機能の改善・自立支援・社会参加を目指す場面があります。違いは主に制度・対象要件・実施主体・計画の仕組みにあると理解するのが正確です。介護報酬は3年に1度の改定であり(診療報酬は2年に1度)、算定要件の詳細は最新の厚生労働省通知で確認してください。

主な専門職とそれぞれの役割

機能訓練指導員は「日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者」として省令で位置づけられています。配置可能な職種は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・准看護師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師等です。同じ「機能訓練指導員」でも背景職種により得意領域が異なります。

  • 理学療法士(PT):基本動作をベースとしたリハビリ。立つ・歩く・動くといった基本動作、移動能力、バランス、身体機能の改善・維持を支援
  • 作業療法士(OT):活動・参加を目標としたADL/IADLの訓練。食事・更衣・入浴・調理・買い物・趣味・社会参加など、本人にとって意味のある生活行為への参加を支援
  • 言語聴覚士(ST):コミュニケーションと摂食嚥下を支援。失語症・構音障害・認知コミュニケーション障害・嚥下障害などを対象
  • 看護師:医学的リスク管理・服薬・体調変動のモニタリング

小規模事業所では1名の指導員が全領域をカバーすることもあります。その場合は、介護職員も含めた多職種で観察ポイントを共有し、「指導員が見られない場面の情報」を介護記録から拾う仕組みづくりが現実解になります。

機能訓練のメニューと提供方法

機能訓練は「個別」か「集団」か、「施設内」か「居宅訪問」かで進め方が大きく変わります。利用者のニーズに合わせて組み合わせることが、自立支援の実効性を高めます。

施設内での機能訓練の特徴

デイサービス内では、個別機能訓練と小集団・集団訓練を組み合わせるのが一般的です。個別訓練は1回20分前後で、目標に直結した内容を機能訓練指導員が実施します。集団体操は10〜15分程度を午前と午後に分けて配置する事業所が多く、社会参加と運動量確保の両面で意味があります。

メニュー主な目的実施目安
椅子からの立ち座り下肢筋力・立ち上がり安定を目指す10回×2〜3セット
かかと上げ運動下腿筋力・バランスの維持・向上を目指す15回×2セット
タンデム歩行動的バランス・転倒リスクへのアプローチ5m×2〜3往復
デュアルタスク歩行注意配分・転倒リスクへのアプローチ5〜10分
口腔・嚥下体操誤嚥リスクへのアプローチ・食事準備食前5分

よくある失敗が「全員に同じメニューを同じ順番で実施する画一化」です。集団訓練でも椅子の高さ・回数・補助の有無を個別に調整し、結果を個別記録に戻すと、加算算定の根拠としても通用しやすくなります。

訪問で行う機能訓練の進め方

個別機能訓練加算では、原則として3か月に1回以上の居宅訪問が求められます(2024年度改定時点。詳細は最新の厚生労働省通知や所管自治体の取扱いを確認してください)。施設内で「歩行20m自立」でも、自宅では段差・手すりの位置・床材で動作が一変します。訪問では「実際にどの動作で困っているか」を本人の生活環境で確認し、計画書に反映します。

居宅訪問で確認したいポイント
  • 玄関・トイレ・浴室の動線と段差
  • 手すり・椅子・ベッドの高さと配置
  • 本人が「困っている動作」を実演で確認
  • 家族の介助状況と負担感

環境調整とテクノロジーを使った支援方法

機能訓練は「身体を鍛える」だけが手段ではありません。歩行器・杖・装具などの福祉用具、トイレ動作の見直し、椅子の高さ調整といった環境調整も機能訓練のアプローチです。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員と連携し、訓練と環境の両面から生活を支えます。

近年は、認知機能やバランスにアプローチするデジタル機器の活用も広がっています。MRを使った機能訓練支援サービスでは、現実の床や椅子を見ながら仮想の課題に取り組めるため、転倒リスクを抑えつつデュアルタスクや空間認知の訓練を支援できる選択肢として注目されています。2025年4月には介護テクノロジー重点分野に「機能訓練支援」が追加され、現場での導入を検討する事業所も増えています。操作が容易な機器であれば、ICT基盤の整備を待たずに機能訓練領域から始める選択肢もあります。

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機能訓練はPDCAで効果測定と継続評価を回す

機能訓練を「実施した」で終わらせず、PDCAサイクルを回すことが加算の安定算定と質の担保につながります。PDCAとは、Plan(計画書作成・目標設定)、Do(訓練実施)、Check(モニタリング・評価)、Act(計画見直し)の4段階で改善を繰り返す枠組みです。個別機能訓練加算(Ⅱ)ではLIFE(科学的介護情報システム)へのデータ提出とフィードバック活用が要件であり、PDCAは制度の前提です。

評価指標と検査の具体例

アセスメントでは、生活機能チェックシートと興味関心チェックシートを土台に、必要に応じて客観的指標を組み合わせます。介護現場で扱いやすい指標は次のとおりです。

評価対象評価指標実施頻度の目安
下肢筋力・バランスTUG(Timed Up and Go)・5回立ち上がりテスト3か月ごと
歩行能力10m歩行・6分間歩行3か月ごと
ADLBarthel Index・FIM(機能的自立度評価法)3か月ごと
認知機能MMSE・MoCA-J6か月ごと
主観・QOL本人・家族への聞き取り毎回〜月1回

指標の数を増やしすぎると現場が回りません。「目標と直結する指標を3つ前後に絞る」のが運用のコツです。例えば「自宅で安全に歩く」が目標なら、TUG・10m歩行・本人の不安感の3点で十分追えます。

モニタリングと記録の方法

個別機能訓練加算では、少なくとも3か月に1回以上、目標達成度を確認し、必要に応じて目標と訓練内容を見直します。実地指導で指摘されやすいのは、「継続中」「変化なし」だけの記録です。これだけでは加算の根拠として弱く、返戻リスクにもつながります。

推奨される記録
  • 立ち上がり10回(前回8回)。動作中の右膝痛なし
  • 自宅でトイレに自力で行けた日が週3回→週5回
  • 本人「以前より楽になった」、家族の見守り回数減
推奨されない記録
  • 「機能訓練実施。継続」のみ
  • 毎回コピペで内容が同一
  • 目標との関連性が記載されていない

記録のフォーマットを「実施内容・客観データ・生活上の変化・本人の発言」の4項目に固定すると、職員ごとのばらつきが減ります。LIFEへのデータ提出を行う場合は、提出項目と日々の記録項目を揃えておくと二重入力の手間を抑えられます。

プログラム設計と利用者の意向反映

プログラム設計では、SMART(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound=具体的・測定可能・達成可能・関連性あり・期限付き)を意識した目標設定が出発点です。「歩行能力向上」では曖昧ですが、「3か月後にスーパーまで休憩なしで歩けるようになる(片道300m)」なら、訓練内容も指標も自動的に決まります。

1
Plan:生活課題から目標を逆算
「何ができるようになりたいか」を本人と確認し、必要な動作と機能要素に分解。短期目標(1か月)・長期目標(3か月)をセットで置きます。
2
Do:個別訓練と集団訓練を組み合わせて実施
目標直結の動作は個別で、運動量と社会参加は集団で確保するなど役割分担を決めます。
3
Check:3か月で評価・モニタリング
達成度・客観データ・本人の発言・家族の声を踏まえ、目標の達成状況を判定します。
4
Act:目標または訓練内容を更新
達成できた目標は次のステップへ引き上げ、未達の場合は内容や頻度を見直します。

同じメニューを延々と続けると、利用者が飽き、職員もマンネリになります。「楽しい」と感じられる要素を1つは入れるのが継続の鍵です。歩行訓練に会話やしりとりを加えるデュアルタスク、なじみのある音楽に合わせた体操など、認知機能と社会参加にも同時にアプローチできる工夫を組み込みます。

計画書は職員の都合ではなく、本人と家族が「これなら頑張れる」と思える内容であることが大切です。興味関心チェックシートを使い、「やってみたい」「もう一度やりたい」と思える活動を引き出します。畑仕事・料理・買い物・孫の世話など、本人の役割や楽しみに紐づく活動は、訓練のモチベーションになります。3か月ごとの再評価のタイミングでは、達成状況と次の目標をケアマネジャーにもフィードバックし、ケアプラン全体の質を高めます。

よくある質問

Q機能訓練指導員はいるのに個別機能訓練加算が取れないのはなぜですか

A多くは書類整備の問題です。個別機能訓練計画書の作成・本人家族への説明と同意・3か月ごとの再評価・居宅訪問の記録・実施記録のいずれかが欠けているケースが目立ちます。配置と運用の両方が要件であることを前提に、計画書から記録までを一連の流れとして整備することが必要です。詳細な算定要件は改定時点や自治体の取扱いにより異なるため、所管に確認のうえ運用してください。

Q機能訓練とリハビリは何が違いますか

A主に制度上の枠組みが異なります。リハビリテーションは医療保険下で医師の指示のもと実施され、疾患ごとの標準的算定日数があります。機能訓練は介護保険下で機能訓練指導員が実施し、期間の縛りなく継続的に支援します。実際の手技に重なる部分は多く、両者とも生活機能の改善・自立支援・社会参加を目指す場面があります。

QMRやVRを使った機能訓練は高齢者にも安全に使えますか

AMR技術は現実空間を見ながら使えるため、視界が完全に遮られるVRに比べて転倒リスクや酔いのリスクが抑えられると報告されています。座位・立位・歩行のいずれでも実施でき、難易度の自動調整機能を備えた製品もあります。導入時は利用者ごとの体調・認知機能・既往歴に応じて使用可否を判断し、職員の見守り下で進めることが基本です。

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介護現場でのMR/VR機能訓練の活用について、詳しい資料をお送りします。デモのご依頼も承ります。

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まとめ

機能訓練は「生活機能の維持・向上」を軸に、利用者一人ひとりの暮らしを支える取り組みです。Plan(計画書作成)→Do(訓練実施)→Check(評価・モニタリング)→Act(計画見直し)のPDCAを回し、客観データと生活の変化を両輪で記録できれば、個別機能訓練加算の算定根拠と現場の納得感が同時に高まります。

この記事のまとめ

機能訓練の目的は自立支援と生活機能の維持・向上

個別・集団・居宅訪問を組み合わせ、生活課題から逆算する

評価指標は目標と直結する3つ前後に絞ると運用が回る

PDCAサイクルで「実施内容・客観データ・生活変化・本人の声」の4点を記録する

画一化したメニューや書類業務の負担に悩む現場では、MR技術を活用した機能訓練支援も選択肢の一つです。看護師や介護スタッフでも操作でき、持ち運び可能な機器であれば、ICT基盤の整備を待たずに始められます。利用者の興味を引き出しながら個別性を担保したい事業所は、リハまるLiteの資料をぜひご覧ください。

リハビリ特化型デイサービスとは?利用条件・機能訓練の内容・デイケアとの違いを徹底解説

By お役立ちコラム, 介護, 介護現場運営ノウハウ

「リハビリ特化型デイサービスとは何か」「デイケアと何が違うのか」を利用者や家族に説明する場面は少なくありません。この記事では、機能訓練を中心とする通所介護の位置づけを、制度・サービス内容・選び方の観点から整理します。

この記事でわかること

リハビリ特化型デイサービスは機能訓練を中心とした通所介護で、デイケアとは制度・実施主体・医師関与が異なる

通常のデイサービスやデイケアとの違いを、目的の二分ではなく制度と提供体制の観点で整理します。

サービス内容は個別機能訓練を軸に、一日の流れ・利用時間・利用条件まで具体的に把握できる

半日型・短時間型の特徴と、要支援・要介護での利用条件を確認します。

メリットと注意点を比べ、見学と比較で失敗しにくい選び方がわかる

料金の見方、見学時のチェック項目、利用開始までの流れまで解説します。

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リハビリ特化型デイサービスは生活機能の回復を目指す通所介護

リハビリ特化型デイサービスは、介護保険の通所介護(デイサービス)の一形態です。入浴や食事の提供を主目的とせず、機能訓練の時間と体制に重点を置いています。生活期の利用者が中心ですが、機能の維持だけでなく、活動や社会参加の拡大まで視野に入れて支援します。

リハビリ特化型デイサービスとデイサービスの違い

どちらも制度上は同じ通所介護です。違いはサービスの重点の置き方にあります。一般的なデイサービスは、入浴・食事・レクリエーションを含めて一日を過ごす総合型が多く見られます。

一方、リハビリ特化型は機能訓練の時間を長く確保し、入浴や食事を提供しない事業所も少なくありません。半日で完結する半日型・短時間型が多い点も特徴です。「送迎付きで一日過ごす場」を求める利用者には総合型、「訓練の時間を確保したい」利用者には特化型が合いやすいといえます。

リハビリ特化型デイサービスとデイケアの違い

最も混同されやすいのがデイケア(通所リハビリテーション)との違いです。両者を「回復のデイケア/維持のデイサービス」と目的で二分するのは正確ではありません。介護保険のサービスはいずれも自立支援を目指し、活動や参加の拡大も対象とします。違いは主に制度・実施主体・医師の関与にあります。

項目リハビリ特化型デイサービスデイケア(通所リハ)
サービス類型通所介護通所リハビリテーション
実施主体民間企業・社会福祉法人など病院・診療所・老健など
医師の関与配置は必須でない医師の指示に基づき実施
訓練の担い手機能訓練指導員PT・OT・STなど

デイケアは医師の指示のもとで実施され、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が関与する体制が求められます。特化型デイサービスは医師配置が必須ではなく、機能訓練指導員が訓練を担います。医学的管理の必要性が高い場合は、デイケアの利用をおすすめします。

リハビリ特化型デイサービスが向いている人

歩行や立ち座りといった基本動作を安定させたい方、入浴を自宅で済ませ訓練時間を確保したい方に合いやすい形態です。半日で終わる場合は、午前は特化型で訓練し午後は別の予定を入れる、といった使い方もできます。

  • 歩行や移動の安定を目指したい方
  • 短時間で機能訓練に集中したい方
  • 要支援で介護予防に取り組みたい方
  • 趣味や外出など活動の幅を広げたい方

リハビリ特化型デイサービスが向いていない人

入浴介助や食事提供を主目的にしたい方、一日を通じた見守りや居場所を求める方には、総合型デイサービスのほうが合う場合があります。医学的管理が必要な状態や、退院直後で医師の指示に基づくリハビリが望ましい時期は、デイケアが選択肢になります。ケアマネジャーと相談し、本人の希望と状態に合わせて判断することが大切です。

リハビリ特化型デイサービスでは機能訓練を中心に必要な支援を受けられる

機能訓練は筋力訓練だけを指すものではありません。本人が望む生活の実現に向けて、心身機能への介入、基本動作や生活行為の練習、福祉用具や環境の調整、家族への支援などを組み合わせて行います。

リハビリ特化型デイサービスの主なサービス内容

中心となるのは個別機能訓練です。機能訓練指導員が計画書を作成し、利用者ごとの目標に沿って訓練を行います。マシントレーニング、歩行や立ち座りの練習、日常生活動作(ADL)の練習、集団体操などを組み合わせる事業所が一般的です。

送迎は多くの事業所で提供されます。入浴・食事の有無は事業所によって異なるため、利用前に確認が必要です。訓練内容が画一的なメニューに固定されると利用者が飽きやすいため、目標に沿った調整が求められます。

リハビリ特化型デイサービスの一日の流れ

半日型を例にすると、次のような流れが一般的です。時間や内容は事業所によって異なります。

1
送迎・到着・バイタル測定
自宅から送迎で到着し、血圧や体温など体調を確認します。
2
準備運動・集団体操
身体を温め、転倒などのリスクを抑えて訓練に入ります。
3
個別機能訓練・マシントレーニング
計画書に沿って歩行練習やマシン運動、生活動作の練習を行います。
4
整理運動・記録・送迎
クールダウン後に実施内容を記録し、送迎で帰宅します。

リハビリ特化型デイサービスの利用時間と短時間型の特徴

通所介護は利用時間区分ごとに介護報酬の単位が設定されています。リハビリ特化型では、3時間以上4時間未満といった短時間の区分を採用する半日型が多く見られます。午前・午後の入れ替え制で、1日2回転させる運営が一般的です。

短時間型は、入浴や長時間の滞在を必要としない利用者にとって負担が少なく、訓練に集中しやすい点が特徴です。時間区分や単位数は改定時点・施設区分・制度上の取り扱いにより異なるため、最新の取扱いを確認してください。

リハビリ特化型デイサービスを利用できる条件

通所介護は要介護1〜5の認定を受けた方が対象です。要支援1・2の方は、市区町村の介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の通所型サービスを利用する形になります。事業所によって総合事業に対応しているかが異なります。

利用開始前に確認したいこと
  • 要介護・要支援の認定を受けているか
  • ケアマネジャーがケアプランに位置づけているか
  • 要支援の場合、総合事業に対応した事業所か
  • 入浴・食事・送迎の有無が希望に合うか

利用にはケアマネジャーが作成するケアプランへの位置づけが前提です。認定を受けていない場合は、市区町村への申請から始めます。

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リハビリ特化型デイサービスはメリットと注意点を比べて選ぶ

特化型は訓練の充実という強みがある一方、入浴や長時間の滞在を求める場合は不向きなこともあります。両面を比べて選ぶことが失敗を防ぎます。

リハビリ特化型デイサービスのメリット

機能訓練の時間を長く確保でき、目標に沿った個別の関わりを受けやすい点が挙げられます。半日型なら短時間で済むため、生活のリズムを崩しにくい利点もあります。マシントレーニングや歩行練習を通じて、移動や立ち座りといった基本動作の安定を目指せます。

リハビリ特化型デイサービスのデメリット

入浴や食事を提供しない事業所が多く、これらを求める方には不向きです。滞在時間が短いため、一日を通じた見守りや居場所を求める場合には物足りなさを感じることがあります。医学的管理が必要な状態には、医師が関与するデイケアが適する場合もあります。

リハビリ特化型デイサービスの料金の見方

利用料は介護報酬の単位数に基づき、要介護度・利用時間区分・各種加算によって決まります。自己負担は所得に応じて1割〜3割の負担割合が適用されます。個別機能訓練加算などが上乗せされる場合があり、加算の有無で費用は変わります。

送迎費や、入浴・食事を提供する事業所ではその実費が別途かかることもあります。単位数や加算の要件は改定時点・所管自治体の取扱い・施設区分 により異なるため、契約前に見積もりで確認してください。介護報酬は3年に1度、診療報酬は2年に1度の改定です。

リハビリ特化型デイサービスで確認したい注意点

運営主体は民間企業から社会福祉法人まで幅広く、規模や体制が事業所ごとに異なります。機能訓練指導員の配置状況、訓練内容の個別性、地域密着型かどうかを確認しておくと安心です。

確認しておきたいポイント
機能訓練指導員の背景職種(PT・OT・ST・看護師など)によって得意領域が異なります。目標に合う関わりが受けられるか、見学時に具体的に確認しましょう。

リハビリ特化型デイサービスは見学と比較で選ぶと失敗しにくい

パンフレットだけで判断せず、複数の事業所を見学して比較することが選び方の基本です。実際の訓練の様子や職員の関わりは、現地でしかわからない情報が多くあります。

リハビリ特化型デイサービスの選び方

まず本人の目標を明確にします。「一人で歩けるようになりたい」「調理を続けたい」など、生活のどの場面を支えたいかを整理すると、合う事業所が見えてきます。目標に沿って、訓練内容・職員体制・送迎範囲・費用を比較します。

リハビリ特化型デイサービスの見学で見るポイント

見学では、訓練が利用者ごとに調整されているかを確認します。全員が同じメニューをこなすだけでは、目標達成につながりにくいことがあります。体験利用ができる場合は、実際の雰囲気を本人が感じられます。

見学時のチェックリスト
  • 訓練内容が個別に調整されているか
  • 機能訓練指導員の配置と体制
  • 評価と記録がどう行われているか
  • 送迎範囲と利用時間が生活に合うか
  • 利用者や職員の表情・雰囲気

リハビリ特化型デイサービスの利用開始までの流れ

利用開始までは、認定からケアプラン、契約へと進みます。

1
要介護・要支援認定を受ける
市区町村に申請し、認定調査と審査を経て認定を受けます。
2
ケアマネジャーに相談する
本人の目標を伝え、ケアプランに通所介護を位置づけます。
3
見学・体験利用をする
候補の事業所を見学し、可能なら体験利用で相性を確かめます。
4
契約・利用開始
重要事項の説明を受けて契約し、機能訓練計画に沿って利用を始めます。

リハビリ特化型デイサービスでよくある質問

現場では、訓練の中身や機器の活用に関する質問が多く寄せられます。近年は評価や訓練の手段としてMR(複合現実)・VR(仮想現実)を活用する事業所も出てきました。これらは機能訓練の独立した種類ではなく、目標や課題に応じて使う手段の一つです。

MRは現実空間が見えたまま仮想の課題を提示できるため、周囲を確認しながら立位や歩行の課題に取り組みやすく、酔いや不快感が少ない点が特徴です。没入型のVRは視界を覆うため、実空間の移動や安全管理の面で扱いが異なります。両者を一括りにせず、目的に応じて使い分けます。

介護施設向けのリハまるLiteは、現実空間にオブジェクトを映し出して探索する注意課題などに取り組めるMR機能訓練サービスです。看護師や介護スタッフでも操作しやすく、持ち運びが可能で、通所の現場で使えます。「しっかり個別」「それぞれ自動」「レクササイズ」の3つのモードがあり、集団のレクリエーション形式でも個々に応じて難易度が自動で変化します。画一化されがちな集団課題でも、難易度を個別に調整しやすい手段の一つです。並行して記録の整備を進めると、より活用しやすくなります。

リハまるLiteは、病院向けMRリハビリテーションシステム「リハまる」の技術基盤をもとに開発されており、関西医科大学をはじめとする大学との連携研究が行われています。特化型デイサービスで機能訓練の個別性を高めたい場合に、選択肢の一つとして検討できます。

よくある質問

Q要支援でもリハビリ特化型デイサービスを利用できますか

A要支援1・2の方は、通所介護ではなく総合事業の通所型サービスを利用する形になります。対応の可否は事業所や自治体により異なるため、ケアマネジャーや地域包括支援センターに確認してください。

Q入浴や食事のないデイサービスでも問題ありませんか

A訓練の時間を確保したい方や、入浴を自宅で済ませられる方には無理のない選択です。入浴介助や食事提供を求める場合は、これらに対応する総合型を検討するとよいでしょう。希望に合うか見学で確認することをおすすめします。

Qデイケアとどちらを選べばよいか迷っています

A医師の指示に基づく管理や専門職の関与が必要な状態ならデイケアが選択肢です。生活期で機能訓練の時間を確保したい場合は特化型が合いやすい傾向があります。本人の状態と希望をふまえ、ケアマネジャーと相談して判断してください。

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まとめ

リハビリ特化型デイサービスは、機能訓練を中心とした通所介護です。デイケアとは制度・実施主体・医師の関与が異なり、目的で単純に二分できるものではありません。本人の目標に沿って、サービス内容・料金・体制を比較し、見学で相性を確かめて選ぶことが失敗を防ぎます。

この記事のまとめ

リハビリ特化型デイサービスは機能訓練を中心とした通所介護

デイケアとの違いは制度・実施主体・医師の関与にある

利用は要介護認定とケアプランへの位置づけが前提

見学と比較で本人の目標に合う事業所を選ぶ

機能訓練の手段は年々広がり、MR/VRを活用する事業所も増えています。介護現場での活用に関心があれば、リハまるLiteの資料もあわせてご覧いただくと、選択肢を具体的に検討しやすくなります。

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